神話と神社 

 

神話に登場する幾多の神々は、日本全国で神社のご祭神として祀られています。


そういうわけで、日本の神社の数は、8万社以上にも上るようです。


しかし、御霊から分祀や勧請されて祀っている神社を除いて、古来から伝わる神社を辿って行けば、神話に出てくる神様の動向が何かわかるかもしれません。


神社の創建は、ご祭神となる神様が、その地に住まわれたり、その地を訪れたりして、交流されたことを記念して行われたと想定します。


次回から古事記の上巻に登場する神様を一人ずつ取り上げて、その方を主祭神としてお祀りしている神社をネットで訪ねながら、その足跡を辿って行きましょう。



 

 


神社探訪 

下表は、記紀の仮説を基に関係するご祭神と神社を追加して作成したものです。

全てのご祭神について網羅しています。

神社探訪の詳細については、下表の祭神名のリンク先にブログとして綴っています。

ご確認ください。

在位西暦年 天皇 中心地 祭神名 主な神社  神社所在地 仮説を交えた解説
144~212 崇神天皇 福岡→宮崎 伊邪那岐神
伊邪那美神
鷲尾愛宕神社
伊弉諾神宮
多賀大社
花窟神社
小戸神社
江田神社
伊射奈岐神社
福岡県福岡市
兵庫県淡路市
滋賀県犬上郡多賀町
三重県熊野市
宮崎県宮崎市
宮崎県宮崎市
奈良県天理市
伊邪那岐神と伊邪那美神は、国生み・神生み事業で、高天原(倭国で北部九州)を本拠地に、海神として全国を訪れ、交易の拠点を広げていったため、それに伴って神社も全国に広がった。しかし、倭国大乱が起きて、伊邪那美神が亡くなり、宮崎に逃れてきた。
水蛭子と淡島 西宮神社
蛭子神社
恵比須神社
蛭子神社
兵庫県西宮市
兵庫県神戸市兵庫区
福井県若狭町
徳島県阿南市
水蛭子もえびすも海神(綿津見神)であり、伊邪那岐神につながる?
水蛭子のごとく徳島周辺の拠点化に失敗したため、淡路島を最初の国生みの地に選んだ?
大八島国① 伊豫神社
伊豫豆比古命神社
惠依彌二名神社
飯神社
上一宮大粟神社
一宮神社
愛媛県伊予市
愛媛県松山市
愛媛県伊予郡松前町
香川県丸亀市
徳島県名西郡神山町
徳島県徳島市
大八島国は8つの島で構成され、神と同様に人格化した別名を持つ島もある。最初に登場する淡道の穂の狭別島(淡路島)は国生み遠征の本拠地とするために直轄していたため別名が無いのでは?
大八島国② 筑紫神社
温泉神社
豊日別宮
闇無浜神社
箱崎八幡神社
島大國魂神社
福岡県筑紫野市
長崎県雲仙市
福岡県行橋市
大分県中津市
長崎県壱岐市
長崎県対馬市
筑紫島(九州)の肥國:建日向日豊久士日泥別は、宮崎から大分、福岡、佐賀への広大な一帯を指しているように思われる。佐渡島には別名が無く、弥生時代の玉の製造跡があるので直轄地であった可能性がある。大倭豊秋津島(本州)は万幡豊秋津師比売命の名前と関係あるかもしれない。
六島 國津神社
阿豆枳島神社
大多満根神社
岡山県岡山市
香川県小豆島町
山口県周防大島町
吉備兒島(児島半島:昔は島)、小豆島、大島(瀬戸内海の大島)を祀る神社のみ確認。六島は実は玄界灘の島も指しているかも。
大事忍男神 熊野本宮大社
熊野速玉大社
熊野那智大社
和歌山県田辺市
和歌山県新宮市
和歌山県那智勝浦町
大事忍男神は国生みの大事業に関わりそれを終えた神で、熊野三山の祭神の事解之男神に似て、国生みでの契約上の取り成しや諍いの収拾などで奔走されたようで、国生みがいかに大変な事業であったかが想像できる。
家宅六神 石鎚神社
石土神社
那須加美乃金子神社
愛媛県西条市
高知県南国市
長崎県対馬市
家宅六神とは建物の材料や構造を示した六柱の神の総称で、神生みの過程で建物を建てる技術を広めていったことが窺える。
大綿津見神 志賀海神社
沼名前神社
林神社
風浪宮
海神社
大海神社
穂高神社
福岡県福岡市
広島県福山市
兵庫県明石市
福岡県大川市
兵庫県神戸市
大阪市住吉区
長野県安曇野市
伊邪那岐神と海神(綿津見神)とは血族で、神生みでは、自らを含む海神一族を誕生させた。伊邪那美神亡き後にも、綿津見神が生まれるが、これは逃れてきた宮崎で新たに海運を司る神を誕生させたことを物語っているのではないか。
速秋津日子神と速秋津比賣神① 湊口神社
彌刀神社
賣布神社
瀬戸比古神社
大川神社
多和神社
兵庫県南あわじ市
大阪府東大阪市
島根県松江市
石川県中能登町
滋賀県高島市
香川県さぬき市
水戸(港)の神で、港は河口にあったらしい。秋津は「開津」で、河口なので川に向かって開かれている津。倭国から遠征する際、川を遡る前に上げ潮まで待機したり河川用船に乗り換えたりするための港を司る神ではないか。
速秋津日子神と速秋津比賣神② 宇太水分神社
都祁水分神社
吉野水分神社
大水別神社
荒城神社
奈良県宇陀市
奈良県奈良市
奈良県吉野町
滋賀県長浜市
岐阜県高山市
速秋津日子神と速秋津比賣神から生まれた八神のうち天之水分神と國之水分神を祀った神社が畿内を中心に存在。生活や稲作などで水を適切に分配することがいかに重要だったかが窺える。
支那都比古神 風日祈宮
風宮
龍田大社
姉埼神社
風間神社
三重県伊勢市
三重県伊勢市
奈良県生駒郡三郷町
千葉県市原市姉崎
長野県長野市
級「しな」は、科「しな」に通じ、段差を表す古語であり、長野には、植物のシナノキや、蓼科や倉科などの科の付く地名が多く、昔は科野と呼ばれた信濃という地名にも通じる。級長津彦命や級長戸辺命の「しな」は長野の「しな」から来ているのではないか。
久久能智神 公智神社
久久比神社
天日陰比咩神社
須谷神社
兵庫県西宮市山口町
兵庫県豊岡市
石川県鹿島郡中能登町
兵庫県豊岡市
久久能智神は、孝元天皇の皇子で四道将軍として北陸に派遣された大彦命に関係する方。狗奴国の官「狗古智卑狗」が久久能智神その人ではないか。
大山津見神 大山祇神社
三嶋大社
山神社
三嶋田神社
石貫神社
愛媛県今治市大三島町
静岡県三島市大宮町
兵庫県豊岡市日高町
京都府京丹後市
宮崎県西都市
大山津見神は、文字通り大山「だいせん」を象徴し、宮崎の方で、大分で製鉄を起こし、良質の山砂鉄を産する出雲に移られたのではないか。
鹿屋野比賣神 清野井庭神社
萱津神社
薭田野神社
三重県伊勢市
愛知県あま市
京都府亀岡市
「鹿屋」は鉄の輸入元であった朝鮮半島の伽耶国のことで、ベンガラ→鮮明な赤を表現できる朱への移行と、ベンガラ製鉄→品質の良い砂鉄製鉄への移行の技術協力を行ったのではないか。
天之狭土神他八神 宇奈岐日女神社
諸岡比古神社
岡太神社
荒橿神社
大分県由布市湯布院町
石川県輪島市
福井県越前市
栃木県芳賀郡茂木町
狭土→砂土、狭霧→砂切、闇戸→蔵戸、大戸惑→大戸窓 とすると、八神は砂鉄による製鉄の炉の構造や工程などを表しているのではないか。
鳥之石楠船神 神崎神社
石船神社
千葉県香取郡神崎町
茨城県東茨城郡城里町
この神も、国生み・神生みなどの航海のために開発された最新式の船の神格化ではないか。
火の神軻遇突智 秋葉山本宮秋葉神社
愛宕神社
火男火賣神社
榛名神社
鷲尾愛宕神社
愛宕神社
静岡県浜松市天竜区
京都府亀岡市
大分県別府市
群馬県高崎市
福岡県福岡市西区
宮崎県延岡市他各地
「カグツチ」は、「神土」で、当時、製鉄を行うのに使用したベンガラではないか。朝鮮半島からの技術移入により、ベンガラ→砂鉄を原料とする製鉄に変遷し「神土」は斬られた。
金山毘古神
金山毘賣神
南宮大社
南宮御旅神社
黄金山神社
金屋子神社
金峯神社
丸子神社
岐阜県不破郡垂井町
岐阜県不破郡垂井町
宮城県石巻市鮎川浜
島根県安来市広瀬町
新潟県長岡市西蔵王
静岡県沼津市丸子町
金印がもたらされ倭国でも砂金の採掘が始まり、文字通り黄金の「金」を産する金山を意味していると思われる。金山毘古神は大入杵命で、金の採掘などのため、能登に移り住んだのではないか。
波邇夜須毘古神
波邇夜須毘賣神
波爾移麻比禰神社
馬岡新田神社
土生田神社
灰寶神社
地禄神社
二宮神社
徳島県美馬市
徳島県三好市
新潟県南蒲原郡田上町
愛知県豊田市
福岡県大野城市他
福岡市西区今宿
「夜須」→福岡県の夜須辺りに住まわれて「波邇」→「埴」→焼き物や粘土を司る神と思われる。火之迦具土神で建波邇夜須毘古命とも考えられ、庄内式土器→布留式土器への変遷とも関係があるのではないか。
彌都波能賣神 丹生川上神社
丹生神社
貴船神社
八大龍王神社
天日陰比咩神社
奈良県吉野郡東吉野村
滋賀県長浜市余呉町
京都市鞍馬貴船町
徳島県美馬市脇町拝原
石川県鹿島郡中能登町
水の神の他に、「三つ葉の女」→「三輪の女」であり、大神神社などの神紋「三つ巴」や「三つ杉」と共通すると思われる。三輪山による祭祀を広めるため、神社を作り、神様に仕える巫女を育成していったのではないか。
和久産巣日神 麻賀多神社
伊由神社
飯野山神社
三宅神社
千葉県成田市台方
兵庫県朝来市伊由市場
宮城県石巻市飯野
京都府亀岡市三宅町
高御産巣日神や神産巣日神と同様福岡の高祖山付近→伊邪河宮の開化天皇ではないか。開化天皇は竹野比賣の出身地丹波国に移り住んだのでは?
豊宇気毘賣神 伊勢神宮外宮
豊受大神社
奈具神社
伊勢神社
三重県伊勢市豊川町
京都府福知山市大江町
京都府宮津市由良
岡山県岡山市
豊宇気毘賣神は、豊かな五穀の実る丹波国で巫女時代を過ごした天照大御神と、同じ血筋を引き後を継いだ神功皇后の両方を指しているのではないか。
刀の前から成れる神 磐坂神社
佐久神社
香取神社
赤城神社
島根県松江市八雲町
山梨県笛吹市石和町
滋賀県長浜市西浅井町
群馬県前橋市富士見町
石拆神:石見地方の邑南町、根拆神:根の国出雲の雲南市で山砂鉄を裂いて採掘。石筒之男神:「筒」→「津津」で採掘した砂鉄の川輸送に携わる人か。
刀の本から成れる神 鹿島神宮
鹿嶋神社
春日大社
桙衝神社
蜂前神社
茨城県鹿嶋市
富山県下新川郡朝日町
奈良県奈良市春日野町
福島県須賀川市桙衝
静岡県浜松市北区
甕速日神や樋速日神は、速日の峰に代表される宮崎県延岡市辺りにも甕や樋の生産が可能となったことを、建御雷之男神は御雷→甕土、布都→布留式土器を表しているのではないか。
刀の柄から成れる神 貴船神社
丹生川上神社 下社
雄神神社
賀久留神社
京都市左京区
奈良県吉野郡下市町
富山県砺波市庄川町
浜松市西区
闇淤加美神は「蔵拝み」で崇拝の対象として管理され、闇御津羽神は「蔵三輪」で三輪山の祭祀に繋がった?
八柱の雷神 賀茂別雷(上賀茂)神社
雷三神社
火雷神社(若宮大明神)
雷神社
京都府京都市北区
静岡県磐田市見付
奈良県五條市御山町
福岡県糸島市雷山
大雷=大彦命,火雷=軻遇突智,黒雷=砂鉄,柝雷:石拆神,若雷=開化天皇,土雷=建波邇夜須毘古命,鳴雷=素戔嗚尊,伏雷=伊邪那美神?
意富加牟豆美命 桃島神社
吉備津神社
吉備津彦神社
兵庫県豊岡市
岡山県岡山市
岡山県岡山市
四道将軍の一人で山陽道に派遣された吉備津彦命が桃太郎では?
衝立船戸神 御杖神社
息栖神社
都辨志呂神社
奈良県宇陀郡御杖村
茨城県神栖市息栖
島根県安来市広瀬町
船戸→来名戸→狗奴戸は八雷(熊野,出雲:拘奴國,後の狗奴国)に備え港に要塞を築き軍備を整えたことが窺える。
道之長乳歯神 石前神社 三重県松阪市 「長乳歯」は長く連なる神籠石を連想。邪馬台国連合防備のため築いたのではないか。
時量師神 文字通り、暦や時刻を測る技術やその技術を有する神ではないか。
和豆良比能宇斯能神 「和豆良比能宇斯」→「患い直し」で、病気を治す医術や医者の神ではないか。
道俣神
飽咋之宇斯能神
道俣→三差路等の道標、飽咋之宇斯→開杭直しとすると、道路の案内板整備の神か。
手纏に成れる神 杉原神社
當所神社
富山県富山市婦中町
福岡県朝倉郡筑前町
「疎」→「遠ざかる」,「那藝佐」→「渚」,「甲斐辨羅」→「沖と浜辺の中間」とすると朝鮮半島~沖ノ島~大島~宗像本土の輸送に携わる神ではないか。
八十禍津日神
大禍津日神
早吸日女神社
綾戸國中神社
神部神社
大分県大分市佐賀関
京都府京都市南区久世
山梨県甲州市
禍「まが」→鉄「まがね」とすると、八で象徴される出雲や、大山津見神に象徴される大山の近くの港から、日で象徴される邪馬台国連合に鉄を輸出するようになった。
神直毘神
大直毘神
伊豆能賣神
早吸日女神社
伊蘇乃佐只神社
神部神社
伊久刀神社
綾戸國中神社
大分県大分市佐賀関
鳥取県八頭郡八頭町
山梨県甲州市
兵庫県豊岡市日高町
京都府京都市南区久世
神直毘神や大直毘神は玉鋼を鍛錬して刀に仕上げる工程を担い、伊豆能賣神は伊都国でその仕上げの手伝いをしていたのではないか。
綿津見三神 志賀海神社
林神社
風浪宮
海神社
龍神宮
穂高神社
福岡県福岡市
兵庫県明石市
福岡県大川市
兵庫県神戸市
和歌山県田辺市
長野県安曇野市
綿津見→渡つ海、底津→根の国、上津→邪馬台国とすると、出雲,大分県中津,宮崎の3つの都市を本拠地とする海運の神を誕生させたということではないか。
住吉三神 住吉大社
住吉神社
住吉神社
住吉神社
本住吉神社
大阪市住吉区住吉町
福岡市博多区住吉
山口県下関市
長崎県壱岐市
兵庫県神戸市東灘区
筒→津津,住吉→澄葦→澄んだ川の意とすると綿津見三神と荷の受け渡しをする河川輸送や近距離海上輸送などに携わる神ではないか。
212~251 垂仁天皇 宮崎→近畿 天照大御神 伊勢神宮
天岩戸神社
日前神宮・國懸神宮
伊雑宮
廣田神社
皇大神社
籠神社
竹野神社
三重県伊勢市
宮崎県高千穂町
和歌山県和歌山市
三重県志摩市
兵庫県西宮市
京都府福知山市
京都府宮津市
京都府京丹後市
記紀の仮説の古事記中巻→上巻変換を行うと、邪馬壹國の官に登場する「伊支馬」→「いきめ」→伊玖米入日子伊沙知命→垂仁天皇→天照大御神で、宮崎にある生目古墳群の「生目」とも合致。
月讀命 伊勢神宮内宮 月讀宮
伊勢神宮外宮月夜見宮
月讀神社
月山神社
三重県伊勢市
三重県伊勢市
長崎県壱岐市
山形県東田川郡庄内町
暦「こよみ」は日読み「かよみ」→日和「ひより」から、月読み「つきよみ」→月和「つきより」で、千千都久和比賣命をも表しているのではないか。
建速須佐之男命 八坂神社
廣峯神社
津島神社
氷川神社
須佐神社
八重垣神社
熊野大社
熊野本宮大社
京都市東山区祇園町
兵庫県姫路市
愛知県津島市
埼玉県さいたま市
島根県出雲市
島根県松江市
島根県松江市八雲町
和歌山県田辺市本宮町
八岐大蛇伝説が示す製鉄技術の革新、朝鮮半島からの苗木移入による熊野での植樹などで活躍された。天照大御神や月讀命と兄弟の伊邪能眞若命では?
御倉板擧之神 加良比乃神社 三重県津市藤方 神棚の起源 御倉:穀倉,板擧:神棚で蓄えた五穀を畏敬を以て大切に管理するために崇拝の対象とした?
宗像三女神 宗像大社
厳島神社
田島神社
宗形神社
福岡県宗像市田島
広島県廿日市市厳島
佐賀県唐津市呼子町
鳥取県米子市宗像
多紀理→多切りなど小さな奥津宮の沖ノ島に入港制限をかけることで朝鮮半島からの宝物を一元管理
251 景行天皇 (纏向) 天之忍穂耳命 阿賀神社
英彦山神宮
西寒多神社
許波多神社
伊豆山神社
滋賀県東近江市
福岡県田川郡添田町
大分県大分市寒田
京都府宇治市五ヶ庄
静岡県熱海市伊豆山
正勝吾勝勝→必勝,速日→宮崎,忍穂→推火→火の国の熊本・鹿児島・宮崎を推す→宮崎にある邪馬台国の必勝を意味している
天之菩卑能命 能義神社
出雲大社
天穂日命神社
芦屋神社
島根県安来市能義町
島根県出雲市大社町
鳥取県鳥取市
兵庫県芦屋市
宮崎県都農町辺りの方で、日向を去った大国主命を表しているのではないか。
天津日子根命 御上神社
多度大社
出雲大神宮
桑名宗社
王子神社
滋賀県野洲市三上
三重県桑名市多度町
京都府亀岡市千歳町
三重県桑名市
徳島県徳島市八万町
出雲から近畿地方の淀川河口北西部の尼崎市辺りまでを結んでいた水陸路やその輸送に携わる神を指しているのではないか。
活津日子根命 彦根神社
活津彦根神社
滋賀県彦根市
滋賀県近江八幡市
出雲から近畿の淀川河口南東部の大阪市生野区辺りまでを結んでいた水陸路やその輸送に携わる神ではないか。
熊野久須毘命 熊野本宮大社
熊野速玉大社
熊野那智大社
熊野大社
和歌山県田辺市本宮町
和歌山県新宮市
和歌山県那智勝浦町
 島根県松江市八雲町
熊野楠などの豊富な森林資源を扱う林業の神で、「久須毘」は久久能智神と速須佐之男命と伊邪那美(→毘)神をも指している?
建比良鳥命 天日名鳥命神社
比那神社
野見神社
鳥取県鳥取市大畑
島根県出雲市姫原町
愛知県豊田市榊野町
天之菩卑能命が大国主命とすると、その御子である建比良鳥命は事代主神ではないか。
思金神 秩父神社
阿智神社
思往神社
村岳神社
気多神社
重蔵神社
埼玉県秩父市番場町
長野県下伊那郡阿智村
兵庫県豊岡市日高町
京都府京丹後市
石川県羽咋市寺家町
石川県輪島市河井町
思金神→重い金神→比重の重い金「きん」の神→金山毘古神とすると、思金神=大入杵命=大国主命ではないか。
伊斯許理度賣命 中山神社
鏡作坐天照御魂神社
鏡作神社
鏡作伊多神社
大石神社
神部神社
荒石比古神社
岡山県津山市一宮
奈良県磯城郡田原本町
奈良県磯城郡三宅町
奈良県磯城郡田原本町
山梨県甲州市勝沼町
山梨県南アルプス市
石川県七尾市川尻町
鏡面を砥石で磨き銅鏡を作る神で、邇芸速日命(徐福に比定)に随伴して天降った天糠戸命と、邇邇芸命に随伴して天降ったこの神は親子であり「邇芸」がつなぎ合わせている。
玉祖命 玉祖神社
櫛玉命神社
玉作湯神社
玉諸神社
玉作神社
山口県防府市
奈良県高市郡明日香村
島根県松江市玉湯町
山梨県甲州市塩山
静岡県沼津市黒瀬町
勾玉などを製作する玉造部の祖の他に、佐渡の玉製造所を直轄していた豊玉毘賣命の親である海神をも指しているのではないか。
天兒屋命 春日大社
枚岡神社
大鳥大社
奈良県奈良市春日野町
大阪府東大阪市
大阪府堺市西区鳳北町
大鳥大社の祭神大鳥連祖神=天兒屋命なので天兒屋命=建比良鳥命=事代主神ではないか。
布刀玉命 安房神社
安房神社
天太玉命神社
石上神宮
千葉県館山市大神宮
栃木県小山市粟宮
奈良県橿原市忌部町
奈良県天理市布留町
布都御魂「ふつのみたま」→「ふとだま」→布刀玉となり、布刀玉命 = 建御雷之男神ではないか。
天宇受賣命 千代神社
鈿女神社
滋賀県彦根市京町
長野県北安曇郡松川村
隠岐郡宇受賀出身で、出雲国民が高天原の邇邇芸命に仕えるよう女性の観点で功績をあげた方なのではないか。
天手力男神 手力雄神社
戸隠神社
佐那神社
千葉県館山市大井
長野県長野市戸隠
三重県多気郡多気町
腕力を象徴する神で佐那那縣に坐すとあるので、背丈が七尺あり狭長田に戻った猿田毘古神のことではないか。
大気津比賣神 上一宮大粟神社
一宮神社
阿波井神社
徳島県名西郡神山町
徳島県徳島市
徳島県鳴門市
大気津比賣神殺害は、徳島経由の航路を排除して出雲→若狭,琵琶湖,淀川を経由する路線に切り替えたことを意味するのではないか。
足名椎
手名椎
櫛名田比賣
足長神社
國津神社
八重垣神社
八坂神社
櫛田神社
櫛田宮
氷川神社
稲田神社
長野県諏訪市
長崎県壱岐市郷ノ浦町
島根県松江市佐草町
京都府京都市東山区
富山県射水市串田
佐賀県神埼市神埼町
埼玉県さいたま市
茨城県笠間市稲田
足名椎,手名椎→「たなつち」→「種土」となりこの二神はたたら製鉄の元となる砂鉄を表し、櫛名田比賣→櫛灘姫となり、大分東岸の櫛の歯のようにギザギザに入り組んだ豊予海峡辺りの海を指すのではないか。
八島士奴美神
~大国主命
須我神社
深淵神社
重蔵神社
出雲大社
大國魂神社
気多大社
出雲大神宮
都農神社
島根県雲南市
高知県香南市
石川県輪島市河井町
島根県出雲市大社町
東京都府中市宮町
石川県羽咋市寺家町
京都府亀岡市千歳町
宮崎県児湯郡都農町
出雲で砂鉄採取法が確立して、九州東岸から大国主命が北陸富山へ遠征して、日本海側の広大な国の主になって行く過程を表しているのではないか。
大年神
宇迦之御魂神
大歳神社
大歳神社
伏見稲荷大社
笠間稲荷神社
岐阜県飛騨市古川町
島根県浜田市弥栄町
京都市伏見区深草
茨城県笠間市
大年神→大斗神→意富斗能地神=孝元天皇、宇迦(浮)之御魂神→浮羽の御魂神で孝元天皇の宮とした平塚川添遺跡近くの浮羽町と関係あるのではないか。
兎神 白兎神社
調神社
鳥取県鳥取市白兎
さいたま市浦和区
鮫→丸邇臣,素兎→素戔嗚尊とすると、須佐之男命が朝鮮半島航路要請をしたが気づかれてしっぺ返しを食ったというお話ではないか。
八上比賣と八十神 賣沼神社 鳥取県鳥取市河原町 八十神の八上比賣への求愛は鉄の利益を得たいと目論んでいるのではないか。
須勢理毘賣命 出雲大社
國魂神社
那売佐神社
備中国総社宮
島根県出雲市大社町
福島県いわき市勿来町
島根県出雲市東神西町
岡山県総社市総社
須勢理→洲瀬里→白い砂浜のある伽耶(釜山)の海雲台の白い砂浜とすると、大国主命は須佐之男命に製鉄の諸課題を相談に朝鮮半島に渡ったのではないか。
沼河比賣 奴奈川神社
御座石神社
白山神社
新潟県糸魚川市
長野県茅野市
新潟県糸魚川市
沼河比賣は糸魚川市の翡翠の産地を指し、祭祀に関わる勾玉などの貴重な供給源だったのではないか。
大国主の神裔 高鴨神社
都都古和氣神社
上賀茂神社
比賣神社
比売許曽神社
奈良県御所市鴨神
福島県東白川郡棚倉町
京都市北区上賀茂
富山県南砺市高宮
大阪市東成区東小橋
八上比賣=多紀理毘賣命、須勢理毘賣命=神屋楯比賣命、沼河比賣=鳥耳神とすると、これまで登場した三人の妻を別名で表現したのではないか。
大年神の神裔 大和神社
大和大国魂神社
園韓神社
新羅神社
聖神社
戸神社
日吉大社
松尾大社
奈良県天理市新泉町
兵庫県南あわじ市
京都市上京区主税町
各地
大阪府和泉市王子町
兵庫県豊岡市日高町
滋賀県大津市坂本
京都市西京区嵐山
大年神を孝元天皇に比定したので、登場する三人の妻は孝元天皇の后(妃)となり、伊怒比賣=伊迦賀色許賣命、香用比賣=内色許賣命、天知迦流美豆比賣=波邇夜須毘賣ではないか。
少名毘古那神 酒列磯前神社
小祝神社
布多天神社
穴澤天神社
沙沙貴神社
五條天神社
生根神社
茨城県ひたちなか市
群馬県高崎市石原町
東京都調布市調布ヶ丘
東京都稲城市矢野口
滋賀県近江八幡市
京都市下京区
大阪府大阪市住吉区
葦原中国の国造りに参加し常世国に渡る(亡くなる)ので、天照大御神と伊邪那美神を表しているのではないか。
天若日子 安孫子神社 滋賀県愛知郡秦荘町 天若日子=大毘古命は近畿地方へも勢力を拡大して、伊邪那美神とも父親で親密な関係になったが、倭国大乱で三輪方に敗れ、亡くなったことを物語っているのではないか。
建御雷之男神 鹿島神宮
香取神宮
春日大社
石上神宮
茨城県鹿嶋市
千葉県香取市
奈良県奈良市春日野町
奈良県天理市布留町
石上,鹿島,香取の3神宮に関係することから天皇や皇室の祖先神で大いなる功績をあげた方ということになり、建御雷之男神=邇邇芸命=倭建命ではないか。
天鳥船神 神崎神社
石船神社
千葉県香取郡神崎町
茨城県東茨城郡城里町
鳥は渡り鳥の羅針盤的意味合いと風を受けて飛ぶように進む帆船の機能をも表しているのではないか。
事代主神 三嶋大社
鴨都波神社
美保神社
長田神社
事代主神社
今宮戎神社
静岡県三島市大宮町
奈良県御所市宮前町
島根県松江市美保関町
兵庫県神戸市長田区
徳島県阿波市市場町
大阪府大阪市浪速区
託宣を司る神で天兒屋命や建比良鳥命と同一神。大国主命の直系の後継者で出雲族を束ね出雲大社宮司として代々その繁栄を継承。
建御名方神 諏訪大社
周方神社
諏訪大神社
王日神社
長野県諏訪市他
山口県周南市
山梨県甲斐市宇津谷
長野県中野市諏訪町
力自慢の他に、建御名方→建宗像とすると宗像の辺津宮で糸魚川の翡翠を流通させ富を得たのではないか。
251 成務天皇 (出雲) 邇邇芸命 高千穂神社
霧島岑神社
霧島神宮
新田神社
射水神社
宮崎県高千穂町
宮崎県小林市細野
鹿児島県霧島市
鹿児島県薩摩川内市
富山県高岡市古城
邇邇芸命=成務天皇=倭建命=建御雷之男神で真に大倭統一に向け東奔西走し大活躍された方ではないか。
天火明命 真清田神社
尾張戸神社
籠神社
宮地嶽神社
愛知県一宮市真清田
愛知県瀬戸市十軒町
京都府宮津市
熊本県南関町
天火明命→大碓命→大毘古命で、平定後の狗奴国を労う松明や灯篭の意味を込めているのではないか。
猿田毘古神 椿大神社
都波岐神社
猿田彦神社
阿射加神社
白鬚神社
佐太神社
三重県鈴鹿市山本町
三重県鈴鹿市一ノ宮町
三重県伊勢市宇治浦田
三重県松阪市
滋賀県高島市鵜川
島根県松江市鹿島町
伊勢の出身で長身で天手力男神に比定したとおり腕力のある方で、溺れ死ぬとき発した御魂から導きの神としての役割を持った方であることが窺える。
天石門別神 櫛石窓神社
天石立神社
石門別神社
兵庫県篠山市福井
奈良県奈良市柳生町
岡山県岡山市北区
天岩戸で天照大御神を連れ出したのは天手力男神と布刀玉命なので天石門別神=布刀玉命=邇邇芸命ではないか。

登由宇気神 伊勢神宮外宮
豊受大神社
奈具神社
伊勢神社
三重県伊勢市豊川町
京都府福知山市大江町
京都府宮津市由良
岡山県岡山市
豊宇気毘賣神と同一神で卑弥呼の後を継いで倭国を治めた台与「とよ」=海神の娘 豊玉毘賣命=神功皇后ではないか。 
天忍日命 大伴神社
住吉大伴神社
日置神社
宇都可神社
長野県佐久市望月
京都市右京区
富山県中新川郡立山町
三重県伊賀市内保
邇邇芸命=倭建命より倭建命に随伴した大伴武日=天忍日命でかつ東国を治めた豊木入日子命ではないか。
天津久米命 久米御縣神社
久目神社
奈良県橿原市久米町
富山県氷見市久目
倭建命の従者に御鉏友耳建日子(吉備臣等の祖)とあり吉備国に久米郡という地名もあるので天津久米命=御鉏友耳建日子ではないか。
木花之佐久夜毘賣 富士山本宮浅間大社
都萬神社
木花神社
静岡県富士宮市宮町
宮崎県西都市
宮崎県宮崎市
邇邇芸命=倭建命と火中の出産により、木花之佐久夜毘賣=弟橘比賣命=沙本毘賣ではないか。
石長比賣 雲見浅間神社
細石神社
静岡県賀茂郡松崎町
福岡県糸島市三雲
石長比賣=木花知流比賣とすると倭国が狗奴国の古い鉄原料を見捨てて出雲国の魅力ある山砂鉄を取ったということではないか。
火照命 潮嶽神社 宮崎県日南市北郷町 火照命である有明海に面した狗奴国は潮の干満による報復術で火遠理命に服従することになったのではないか。
火須勢理命 潮嶽神社 宮崎県日南市北郷町 須勢理→洲瀬里→白い砂浜で鹿児島県の吹上浜辺りに比定される投馬国・姐奴国を指しているのではないか。
252~261 仲哀天皇 福岡 火遠理命 鹿児島神宮
若狭彦神社
和多都美神社
益救神社
青島神社
鹿児島県霧島市隼人町
福井県小浜市
長崎県対馬市豊玉町
鹿児島県屋久島町
宮崎県宮崎市青島
火遠理命は仲哀天皇で邪馬台国(宮崎)だが、同一神の日子穂穂手見命とは宮崎と鹿児島と熊本をも指しているのではないか。 
鹽椎神 鹽竈神社
塩屋神社
宮城県塩竈市一森山
広島県広島市佐伯区
猿田毘古神は邇邇芸命の先導で東国まで行ったとすると鹽椎神=猿田毘古神ではないか。
261~330 神功皇后 福岡→近畿 豊玉毘賣命
(玉依毘賣命)
豊玉姫神社
海神神社
大海神社
若狭姫神社
與止日女神社
賀茂御祖神社
鹿児島県南九州市
長崎県対馬市峰町木坂
大阪府大阪市住吉区
福井県小浜市遠敷
佐賀県佐賀市大和町
京都府京都市左京区
豊玉毘賣命=台与=神功皇后で、玉依毘賣命はこれまでに登場した重要な神を総集編として再登場させるために神霊にて神の子を宿す役目を担った架空の仲介神ではないか。
佐比持神 佐比持神→賽持ち神で、サイコロを振るなどの主導権を持っている海神という意味ではないか。
330~373 応神天皇 近畿 鵜葺草葺不合命 鵜戸神宮
鵜川神社
鵜甘神社
宮崎県日南市
新潟県柏崎市宮場町
福井県南条郡南越前町
鵜葺草葺不合命=応神天皇で尾張連の祖の娘と結婚したので、尾張=終わりで、全国平定の終わりをも物語っているのではないか。
五瀬命 竈山神社
安仁神社
和歌山県和歌山市和田
岡山県岡山市東区
速日延岡の五ヶ瀬川と投射した伊勢の五十鈴川に由来し、その畔にある伊勢神宮に祀られた天照大御神を表しているのでははないか。
稲氷命 新羅神社 各地 五瀬命の次に生まれ、妻である奇稲田姫の「稲」と祭神である氷川神社の「氷」に由来するとすれば須佐之男命ではないか。
御毛沼命 高千穂神社 宮崎県高千穂町 御毛沼→御剣で御毛→御饌(みけ)とすると、草薙剣の持ち主の邇邇芸命(倭建命)と食事の世話をする后の木花之佐久夜毘賣(弟橘比賣命)ではないか。
神倭伊波禮毘古命 宮崎神宮
狭野神社
宮崎県宮崎市神宮
宮崎県西諸県郡高原町
別名が若御毛沼命や豊御毛沼命のため、神武天皇の他に応神天皇や神功皇后や邇邇芸命が含まれるのではいか。

 

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